『トリック』

2000年 日本(テレビ朝日系で放映) 監督:堤幸彦 他

トリック(1) [DVD]

トリック(1) [DVD]

2006年NHK大河ドラマのヒロインとしてブレイク中の仲間由紀恵さんですが、きれいになった分、ちょっとキュートでなくなっているような...。で、キュートな仲間由紀恵嬢が見たくなったので、『トリック 第一シリーズ』のDVDを借りて久々に見てみました。放映当時は割と定時で帰れる仕事だったので一応リアルタイムで見てましたが録画とかはしてなかったので、あらためてじっくりとDVDで見直していろいろ発見もあったり(第2シリーズの『トリック2』以降と微妙にヘアスタイルが違うとか)。

この頃の仲間嬢の演技は、「まだ完全に大人の女性になりきっていない」微妙な感じがあって、その微妙さがなかなかいいのです(顔つきも少し子供っぽい)。お約束の「えへへっ」の笑い方とか、遠隔殺人編で佐伯日菜子嬢に「双子だ」と指摘してめちゃくちゃ恥ずかしがるところとか、キュートだね! 放映当時はあまり気にしてなかったけど、仲間嬢演じる山田奈緒子は今で言う「ツンデレ」キャラなんでした。

個性的なゲストが登場するこのシリーズですが、やはりホラー好きの自分としては「遠隔殺人編」(第6・7話)の佐伯嬢が好きです。呪いで殺人を行うという設定といい、役名の黒坂美幸といい、佐伯嬢がヒロインである黒井ミサを演じた映画『エコエコアザラク』のパロディになってます。ナイフで刺すパントマイムの時に返り血を浴びるシーンや最後に矢部刑事に連行されるシーンでの演技が壮絶で素晴らしい。さすがはホラークイーン。

瀬田一彦(演:遠藤直哉)はあれだけ奈緒子にご執心だったのに完全に捨てキャラだったのか、もったいない。
仲間嬢の(少し)裏返ったような声の決め台詞「お前たちがやってることは全部お見通しだ!」とか、(ボソッと)「上田...」とか、キュートな仲間嬢を堪能させてもらいました。多謝。