『新幹線大爆破』
1975年 日本 監督:佐藤純弥
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2002/07/21
- メディア: DVD
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2006年公開中の『男たちの大和』で久々にメガホンを取った佐藤監督の70年代の代表作。
亀有の友人宅で家庭用プロジェクターで観賞。
別タイトルは『日本版スピード』(もちろん『スピード』がアイデアをパクったんですよ)。あるいは『新幹線大失敗』(笑。 とにかく犯人グループ、警察、国鉄ともにやることなすこと失敗ばかりの大脱線(新幹線は脱線しませんが)。ハラハラドキドキのサスペンスのはずが、次々に発生する常識では考え付かない突飛なアクシデントに加え、リミッターぎりぎりのオーバーアクトの熱血演技(特に運転手役の千葉真一と管制センターの宇津井健の掛け合いなど)によって、大爆笑を誘うコメディになってしまった異色作。
志保美悦子さんのシーンがワンカットだけに切られてしまったり、鉄道公安官の竜雷太がまんま「ゴリさん」だったり、犯人の一人である古賀(山本圭)の父親(兄?)役で無理矢理キャスティングされたであろう田中邦衛がどう見ても山本圭と全然似ていないとか、いろいろ突っ込み所もあり。
まあ、やはり最高なのは渓谷での最初の身代金の受け渡しシーン。
これは、去年閉館してしまった自由が丘武蔵野館の「丹波哲朗特集オールナイト」でも観ましたが、やはり会場は大受けでした。
しかし、(高倉)健さんは何の役でもまったく同じ演技で本当に不思議な役者さんだなあと。