『血を吸う箱』DVDボックス

『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』1970年 日本 監督:山本迪夫
『呪いの館 血を吸う眼』1971年 日本 監督:山本迪夫
『血を吸う薔薇』1974年 日本 監督:山本迪夫

血を吸う箱 DVD-BOX

血を吸う箱 DVD-BOX

『血を吸う箱』DVDボックス到着。昨日は『血を吸う人形』『血を吸う眼』『血を吸う薔薇』の3作品をほぼ終日かけて鑑賞(バカ)。

3作品のうち、『血を吸う薔薇』のみ、子供の頃にたぶん日曜洋画劇場かなにかで見た記憶があった。といいますか、記憶があったのは、髭もじゃの西洋人(キリシタン)が荒野(っていうか砂丘?)をさまよっているシーンのみ。今回見てもやっぱり違和感ありまくりです。田中邦衛が「近くの浜に漂着」とか説明してるけど、ここって蓼科なのでは?
岸田森の吸血鬼は凄い暴れっぷりで見応えありです。特に『血を吸う薔薇』は。ただ、あんまり恐くないのがな。あと学院長夫人と女子学生のキャットファイトが楽しめました。たぶん東映とか日活だと服が脱げちゃったりしそうだけどさすがに東宝はそんなことしません。

恐いのは『血を吸う人形』の小林夕岐子。『血を吸う〜』ってタイトルだけど彼女は吸血鬼ではなくてもっと恐い者です。いつの間にか近くにフーーーっと笑いながら立っているというのがかなり恐いです。この演出おそらく現在のホラー映画に凄く影響を与えているはず。ストーリーも、普段はごく普通の人が実は...っていうサスペンス・ホラーの王道の展開で良かった。他の2作は、やはり日本に吸血鬼を持って来たんで、どっか脚本にも無理がある感じ。

あと、いろんな方が感想で書かれてますが、『血を吸う眼』の大滝秀治はほんとに全然わかんないメイクでした。

各作品ともオーディオ・コメンタリーがあって、結局本編を2度見ることになり、一日つぶしました。でも面白かったので良し!(特に小林夕岐子さんの)

初回特典の棺桶バンクはいらないので、せめてフィギュアかなんかにしてください。>東宝